まとめておきたい文章置き場

ニコニコの利用状況データの推移をまとめた

ニコニコはオワコンか論、ありますね。この話昔からずっとあるな。

で、みんな感覚で喋ってるのがモヤモヤしたので、統計でも見るかと思ったのですが、推移がいい感じにまとまってるものがなかったので、まとめていきます*1

株式会社ドワンゴ株式会社KADOKAWADWANGOカドカワ株式会社、株式会社KADOKAWAと決算資料の公開元が移り変わってきたのを見ると、随分遠くへ来たものだという感じですね。

まだ全データをまとめきれていませんが、大まかに分かってきたのでひとまず公開します(2021年5月13日)。余裕があるときに情報をアップデートしていくつもりですが、一旦これで許してください。

開始日

いつからまとめようかなと思ったのですが、2007年6月に出ている「株式会社ドワンゴ 第11期 中間報告書」には、『本年3月6日より』サービス開始と書いてあるので、そういうことになっています。ニコニコ動画(仮)とかニコニコ動画(β)とかいうやつは決算資料に出てこないので、何もわかりません。そういうことで。

会員数

登録者数は、決算資料内での名称が途中で何度か変わっています。また途中で計算方法が変わっているので、全期間を単純に比較することはできません。

はじめは単純に登録会員数という数字で出ていました。これについてはどう数えられているのかわかりませんが単調増加です。まあ、そうですよね。

その後、2015年8月に発表された株式会社KADOKAWADWANGOの2016年 第1四半期 決算資料から、ID発行数という数字が公開されるようになりました。登録者数という表現に問題があったのかなあとか思いますが真相はわかりません。これも単調増加です。

2019年8月に出た株式会社KADOKAWA 2020年 第1四半期決算資料からは、発表される数字が有効会員数に変わります。これは『※有効会員数:ID発行数から退会者数・不正ID数を除いた会員数』と注が付いています。そのため、前期のID発行数の値より400万人ほど減っていますが、それ以降の有効会員数は単調増加です。

2012年頃まで、モバイル会員数も公表されています。これの扱いが分かっていないのですが、並べてあります。

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会員数の推移

まあ、無料サービスを使わなくなったからと言ってわざわざ退会する人は多くないと思いますので、単調増加という結果は何も不思議なことはないですね。

プレミアム会員数

ちょくちょく問題になるプレミアム会員数です。これは一貫して数が公開されているので楽です。

2016年頃にピークを迎え、その後は減少が続いています。

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プレミアム会員数の推移

2021年3月末のプレミアム会員数は2012年頃と同じくらいですね。だから何?

プレミアム会員の回復予想も虚しく、減少が続いていますね。

アクティブユーザー数

会員数・プレミアム会員数では測れないという話もあり、まあ確かにそうかなと思うので、アクティブユーザー数を見てみたいですね。

しかし、全期間を通して公開されている日/月間アクティブユーザーの値はありません。

DAU

デイリーアクティブユーザーについては、2008年から2010年は1日平均訪問者数、2016年から2018年3月は新ロジック*2でのDAUが公開されています。新ロジックについては、『従来の集計ツールでは新サービス/デバイスへの対応が不十分だったため、今回の開示より、新ツールでの集計を開始し、精度を改善』とのこと。

2018年3月以降はログイン不要で動画視聴が可能になったこともあり、ログイン、ログイン+非ログイン、Google Analyticsによるユニークユーザー数が公開されています。Google AnalyticによるUU数がログイン+非ログインUUの倍くらいあるのはどういうことなんだ。

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Daily Active Usersの推移

Google Analyticsの扱いがわからん…Google Analyticsを見ると2010年頃よりDAUは増えているように見えますが、ログイン+非ログインUUは下回っているように見えます。ログインUUは明らかに下回っています。ログインしなくても動画が見られるようになっているので単純比較はできないですが。

MAU

マンスリーアクティブユーザーは2011年より旧ロジックによる、2016年より新ロジックによる集計値が、2018年3月以降はDAUと同様にログイン、ログイン+非ログイン、Google AnalyticsによるUU数が公開されています。

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Monthly Active Usersの推移

月間アクティブユーザーを見ると、ログインユーザーは2016年頃にピークを迎え、その後は緩やかに減少していたようです。2018年以降、ログインUUの減少幅が大きくなっていますが、非ログインUUに流れていると見ることができると思います。どの程度流れているか不明確なので、私にはなんとも言えません。

その他の要素

ユーザーの属性についても何か語れる人はいるような気がするので、載せておきたいですね。

年代別シェア

2009年から、ユーザーの年代別の割合も公開されています。

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年代別シェアの推移

明確にニコニコユーザーの年齢層が高齢化していることが分かりました。これとコンテンツの流行具合を組み合わせるとなにか言えそうですが、ニコニコの文化に詳しくないので私には言えません。

男女比

2020年までは、ユーザーの男女比が公開されていました。最近は公開されていないのですが、社会の流れか? 

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男女比の推移

アクティブユーザー数が多めだった頃には女性ユーザーの割合が若干上昇していましたが、概ね男女2:1くらいで推移していますね。はい。

ニコニコチャンネル

2016年頃から、カドカワの決算資料内でニコニコチャンネルの扱いが大きくなってきました。プレミアム会員からの収益が減少してきたため新たな稼ぎ頭になっているのかなと思いました。

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ニコニコチャンネルのチャンネル数・有効会員数の推移

ニコニコチャンネルはニコニコ自体のコンテンツ力(こんてんつ ぢから)じゃないだろと思ったんですが、これがカドカワの力ってことなんですかね。

この調子で行くと遠からずプレミアム会員数とニコニコチャンネルの有料会員数が同じくらいになりそう。そんなことある?

推移が比較できない要素

初期〜2015年頃までは、PV数や平均滞在時間なども公開されていたのですが、最近は公開されていないので比較できません。面白そうだけどな。

まとめ

という感じです。数字は揃えたのであとはご自由に議論してください。

グラフ化前のデータもGistに載せたので最後に置いておきます。必要な表があれば、作成してください。あまりにも巨大な表になっちゃったな。

極力間違いのないよう注意していますが、このデータを用いたことで生じた不利益等の問題について責任は負いかねます。よろしくお願い致します。


*1:統計自体はカドカワとかドワンゴのIR情報でちゃんと出ています。

*2:旧ロジックではマンスリーしか公開されていなかった